守備編 遠投は必要ない!

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遠投は必要ない!

キャッチボールの時に遠投をしているのを見かけますが、何の為に遠投をするのでしょうか?

プロ野球のピッチャーが、冬のキャンプなどで遠投をしているのをテレビで見ることがありますが、あれは体を大きく使って投げる確認を行っています。
ピッチャーが速い力のあるボールを投げるには、腰の入れ方、胸の開き、腕の振りなど、体全体を使って投げる必要があります。
遠投も同じで、体を大きく使って投げないと遠くへボールを投げる事ができません。
だから、ピッチャーのフォームの確認には良いかも知れません。

しかし野手で考えてみると、遠投は必要ありません。
キャッチャー・内野手・外野手どのポジションでも、素早く投げないとアウトにできません。
だから、ピッチャーの様に体を大きく使うよりもコンパクトに素早く投げる方が重要なのです。
キャッチボールの時に遠投をするならば、素早く投げる動作(クイックモーション)でのキャッチボールを取り入れたほうが、効率のよい練習となります。

それともう一つ、遠投の必要がない理由があります。
野球は塁間の距離さえしっかり投げられたら良いのです。
どのポジションでも山なりのボールを投げる場面というのはありません。

例えば、プロ野球のバックホームを思い出して下さい。
どんな選手も、山なりのボールなんて投げません。
ノーバウンドで山なりボールを投げるよりも、野手の中継まで素早く投げる方がホームまで早くボールが到達するからです。
中継が要らない距離でも、山なりボールを投げるよりワンバウンドで低いボールを投げたほうが、絶対に早い送球が出来ます。
イチロー選手のレーザービームでも決して上に向けて投げていない事が分かります。

キャッチャーでもそうです。
小学生ではセカンドまで届かないことが多いですが、無理にノーバウンドで投げるよりもワンバウンドで低いボールを投げた方が早いです。

このように、ピッチャーがフォームを確認する以外に遠投をする意味はありません。

それよりもクイックモーションで低いボールを投げる方が大切です。
初めはバックホームやセカンドまで送球が届かないかもしれません。
しかし低いボールを投げる意識を持ってやっていると、いつの間にか肩も強くなって自然に届くようになります。

体が上へ向くクセが付かないように、キャッチボールでは遠投よりもライナーのボールを投げるようにしましょう。

★関連サイト★
⇒キャッチボールについて
⇒強肩はどこを鍛えれば良い?

少年野球教室.com



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