ピッチング編 ボールが浮いてしまう・・・
ボールが浮いてしまう・・・
ピッチャーのボールが高めに浮いてしまうと、致命傷になります。
高めのボールは低めのボールよりも飛距離が出やすく、大量得点になり易いからです。
勢いのあるボールなら、釣り球として高めでも有効になるのですが、やはりピッチャーはどれだけ低めへボールを集められるかが勝負の分かれ目になります。
ボールが高めに浮いてしまうケースには、次の3通りのケースがあります。
●練習の段階から低めにいかない
●練習では低めにいくけれども、試合になるといかない
●疲れてくると低めにいかない
それぞれ順に見ていきたいと思います。
【練習の段階から低めにいかない】
練習の段階でボールが浮いてしまうのは、とにかく練習をして低めに投げる時の感覚を掴むしかないですね。
考えられる原因は、ボールを放すのが早ければボールは浮きやすくなります。
なので、どうしても低めにボールがいかないって時は、ボールを放すポイントを少し前にもってくると修正できます。
ポイントを前にすることで、ボールを放す位置が下に降りてくるので、低めにボールが集めやすくなります。
ただ、これは練習の段階から低めに投げられないって時だけです。
後述しますが、試合中なんかに修正してしまうと、力のないボールになってしまいます。
あくまで、感覚を掴むための参考です。
で、今言った事はアドバイスなわけで、実際の感覚として身につけるには本人の投げ込みしかない訳です。
投球練習の時に、ボールがワンバウンドするくらいで投げるのが良いです。
ただ、ワンバウンドを連投するとキャッチャーから冷たい視線が飛んできます。
なので、ネットや壁を相手に練習をすれば良いのです。
ネットや壁なら一人でも練習ができます。
それに、ワンバウンドになっても文句は言われないし、思いっきり練習ができます!
最後に気をつける点を一つ。
しっかり腕を振ることです。
改善したいのは、ただ低めに投げる事ではなくて、”力のあるボールを低めに投げる事”です。
その為には、ボールを置きにいくのではなく、しっかりと腕を振ることが大事です。
【練習では低めにいくけれども、試合になるといかない】
このケースで考えらるのは、四球を怖がるからではないでしょうか。
先ほども言ったように、ボールを置きにいこうとすると腕が振れなくなります。
その為、普段の感覚でボールを放しても、腕が振れていないのでボールが浮いてしまうのです。
他には、ランナーが出るとボールが浮いてしまうというケースもあります。
これもワイルドピッチを恐れるから起こることです。
どちらのケースにしても、精神的な部分から起こる問題です。
練習でやってきたんだから、自信を持っていきましょう!
あとは、試合数をこなして場に慣れる。それしかないです。
【疲れてくると低めにいかない】
これは誰しも起こりうることです。
プロの選手でも疲れが出てくると、ボールが浮いてきます。
ただ、ゲーム終盤ならまだしも、序盤や中盤でボールが浮き始めるのは、あきらかにトレーニング不足です。
【腕の振りに必要な筋肉】
⇒上腕筋の効果と鍛え方
⇒三角筋の効果と鍛え方
⇒大胸筋の効果と鍛え方
特に、手首や握力が低下してくるとボールが抜けて、高めに浮いてきます。
なので、手首や握力を鍛える必要があります。
【手首の強化】
⇒前腕緒筋(スナップ)の効果と鍛え方
ここで注意点ですが、疲れが出た時にボールを置きに行かないことです。
ボールを置きに行くとは、腕を振らずに手だけでボールを投げることです。
もともと、低めに行っていたボールが浮いてくるってことは、手首や握力の押さえが効かなくなってます。
そんな状態なのに、腕も振らずに投げていたのでは、『打ってくださいませ〜』のボールになってしまいます。
手首・握力の力がなくなったとしても、しっかり腕を振るようにしましょう。
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