前腕緒筋(スナップ)の効果と鍛え方

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前腕緒筋(スナップ)の効果と鍛え方

前腕緒筋(スナップ)の効果と鍛え方

前腕緒筋(ぜんわんしょきん)とは肘から手首までに集まった筋肉のことで、尺側手根屈筋とか長掌筋、浅指屈伸など細かい筋肉の集合体を指します。
難しい固有名詞は覚えなくても良いのですが、前腕緒筋とはスナップ力に関係した筋肉だと言うことは覚えておくと良いかなと思います。

【ピッチャーの効果】
スナップ力の筋肉ですから、この前腕緒筋を鍛えればピッチャーであれば手首の効いた投球が出来るようになり、球速がアップします。
また、カーブやシュートなど手首を動かす変化球のキレが増します。
【バッターの効果】
手首の返しが強くなり、球足の早い打球になったり飛距離がアップします。
タイミングを崩された場合でも、手首の返しだけで打ち返す事が出来るようになります。
また、ボールに食い込まれてもしっかり打ち返すことが出来るようになります。
【野手の効果】
野手ではクイックスローが要求されますが、スローイングが力強くなります。
キャッチャーや外野手など、低い伸びのある送球が要求されますが、そういった送球が格段に上がります。

前腕緒筋(スナップ)の効果と鍛え方目的は手首の強化ですから、出来るだけ上腕を使わない様に注意します。
図の様にバーベルまたはダンベルを使って鍛えます。
肘を太ももで固定し、手首だけを使って持ち上げます。
この動作を手のひらが上を向いた動作と、手の甲が上を向いた動作を行います。

手のひらを上向きに行うと手首の内側が強化され、逆に手の甲を上に行うと外側の筋肉が強化されます。

もちろんバランスよく鍛える必要がありますが、送球面で言えば手首の内側を鍛えると効果があります。
バッティングでは、右バッターを例にとると、左手でスイングし右手で押し返しますが、この場合フォロースルーでは左手が外側の筋肉、右手が内側の筋肉を使うことになります。

前腕緒筋を鍛えるには、ここで紹介したリスト・カールが効果的ですが、道具を使わず鍛える場合は、フィンガープッシュアップでも鍛える事ができます。
フィンガープッシュアップとは、腕立て伏せを指を立てた状態で行う動作です。
フィンガープッシュアップでは、前腕緒筋の他に大胸筋も鍛えられますが、前腕緒筋だけでみると、リスト・カールの方が効果は高いです。

回数やウェイトに関しては、『瞬発力を付ける!〜最大筋力の調べ方〜』を参照。

少年野球教室.com



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