ピッチング編 ピッチング・トレーニング【3】〜下半身の強化〜

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ピッチング・トレーニング【3】〜下半身の強化〜

コントロールっていうのは、「投げ方」と「力」が常に同じであれば乱れることはありません。
だからコントロールを良くするには、いつも一定のフォームで投げることが大事なんです。

その大前提として下半身を強化する必要があります。
なぜなら、いくら腕の振りが一定でも下半身が不安定だったら、上半身も不安定になって腕の出る所そのものが違ってくるからなんです。
馬に乗って弓を射つより、地面から射った方が命中率が上がるように、安定した土台ってのを作っておかないとコントロールは良くならないんです。

それに、前回お話した体重移動にしても、下半身がしっかりしていない事にはスムーズにいきません。(詳細:ピッチング・トレーニング【2】体重移動
だから腕の振りや体重移動も大事ですが、ピッチャーにとって最も大事なのは、安定した下半身の土台を作ることです。

〜下半身の強化法〜
下半身の強化には、ランニングやスクワットなど筋力アップが有効ですが、ここではフォームを固めることを主眼においた強化法を紹介したいと思います。

下半身の強化下半身のフォーム固めは、右図のように体重移動を意識しながら行います。
あらかじめピッチングで広げる足幅を開いて、腰を落とします。
そうです。前回、体重移動のところでやった動きと同じことをやります。
ただ、今回はボールを投げないので、下半身の強化を目的に行います。

で、説明の続きですが、この時の体重は軸足に掛けます。(右ピッチャーなら右足)
この軸足の体重を、今度は踏み込む足の方へ移動させます。
この動作を20回×3セット行います。
これがきつかったら、10回×3セットから少しづつ回数を増やしていきましょう。
このトレーニングは、下半身強化と体重移動が目的です。
なので、上半身の動きは別に取り入れなくてもOKです。

この動作が普通に出来るようになったら、体重移動のところでやったように、実際にボールを投げてボールの走りを確認します。

キャッチャーを座らせてピッチング練習をする時も、通常の投げ方20球ごとに今言った下半身のみの投げ方で10球のように取り入れてやると、より効果的です。
このように、体重移動を上手く行うにも下半身の強化が不可欠なのです。

それに、ピッチャーの生命線であるコントロールを強化するには、安定した下半身が絶対に必要になってきます。

何度も言いますが、コントロールを良くするには、下半身を安定させることが第一です。
その為に、下半身のフォーム固めと筋力アップが不可欠!
上記で紹介したトレーニング法は、フォーム固めと筋力アップが同時に行えるので毎日やってみてください!
ボールを使わないので、家の中でも出来ます。

今回の『下半身の強化』までに、『腕・肘の使い方』と『体重移動』を見てきました。
この腕の使い方や体重移動と言うのは、スピードボールを投げる為には欠かせないものです。
だから、ピッチャーにとって、とても大事な知識である事に違いはないのですが、それよりも大切な事があります。
それは、このページで連呼した”コントロール”なのです。
いくら、ボールが早くてもコントロールが悪ければ、厳しいようですがピッチャーとしては不合格です。

もうお分かりかと思いますが、その為に下半身を強化するのです。

コントロールについて、もう少しお話したいことがあるので、こちらもご覧下さい。
コントロールを付けるには?

少年野球教室.com



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