走塁編 とにかく3塁まで!

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とにかく3塁まで!

バッティングやピッチングにはスランプが付き物です。
10打数の7安打とか打っているかと思えば、10打数1安打になってしまったり、ボールがガンガン走って三振を取りまくっているかと思えば、ストライクが入らないようになって置きに行ったボールを狙われたり・・・。
ピッチャーやバッターって言うのはどうしても好調・不調の波があるのです。

しかし、走塁に関しては、まぁ多少はあるとしてもピッチャーやバッターほどのスランプって言うのはないのです。
これは逆に言うと、走塁はほぼ安定した結果が出せて計算ができると言う事です。

なので、足の早い選手って言うのはチームにとって重宝されるわけです。

少し前置きが長くなりましたが、今回のタイトルは『とにかく3塁まで!』です。
野球は確率のスポーツなので、点を取るにはどうするのが確率が高いのかって事で考えます。
で、最も得点に結びつきやすい状況がランナー3塁なのです。
それも、ノーアウト3塁もしくは1アウト3塁です。

そんなの当たり前のように思われるかもしれませんが、まぁそこを詳しく説明します。

このノーアウトまたは1アウト3塁ってとこがミソなのです。
と言うのは、点数を入れる為の戦術が全て使えるってとこにあります。
ヒットはもちろん、タッチアップ・スクイズが出来ます。
それに、ピッチャーの球種もワイルドピッチを恐れて、ボールが高めに浮く傾向にあります。

これがツーアウトだったら、当然タッチアップ・スクイズは使えません。
なので場合によっては、例えば1アウト2塁の場面でなら送りバントをして2アウト3塁とするよりも、1アウト2塁のままバッティングチャンスを2回持つ方が確率が高かったりします。

それともう一つ大きな理由があります。
それは内野の守備位置です。
ノーアウトもしくは1アウト3塁の場面では、内野陣はホームインを阻止しようと前進守備を敷いてきます。
と言うことは、強い当たりのゴロなら”野手の間を抜く確率が非常に高い”のです。
このように、相手にとって嫌な(不利な)状況を作れば、得点の入りやすい状況になるのです。

なので、ノーアウトもしくは1アウト3塁を作ることが得点のポイントになります。
実際、強いチームっていうのは、ランナーを3塁まで進めるのがとても上手です。

さて、ここで冒頭に少し触れた走塁についてです。
このノーアウトもしくは1アウト3塁を作るには、ランナーの走塁が非常に有効なのです。
なぜなら、バッティングの確率は3割で良しとされるくらいのもので、連打というのはそれ程出ません。
仮に四球でランナーが出ても、次のバッターが打つ確率は3割です・・・。
しかも、バッティングには好調・不調の波があって計算が出来ません・・・。

足の早い選手がヒットや四球(死球)で1塁に出たら盗塁が可能です。
盗塁の成功率って案外高くって、プロの世界でも6割後半から7割前後の確率で成功します。
バッティングのほぼ倍の確率なのです。

もしもの話で悪いのですが、ランナーが四球またはヒットで1塁に出た場合、盗塁を試みます。
盗塁の成功率は6割後半から7割前後です。
ここで成功したなら、次は送りバントです。
これで、1アウト3塁を作ることができます。

これが盗塁を挟まなかったらどうなるでしょうか。
ノーアウトランナー1塁の場面です。
次のバッターが送りバントをしました。
1アウト2塁です。
となれば、1アウト3塁を作るには次はヒットしかありません。
ヒットの出る確率は3割で上出来なので・・・間に盗塁を挟む方が確率が高いのです。

これは全てが上手くいった”もしも”の話ではありますが、足を絡める方が確率的に高い戦略となります。
特に打ち崩すのが困難なピッチャーが相手なら、足を絡めた攻撃は必須です。

なので、盗塁の出来る足の早い選手っていうのは魅力的なのです。
とにかく3塁まで!ランナーを進めましょう。

少年野球教室.com



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