走塁編 効果的なスライディングをするには

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効果的なスライディングをするには

スライディングか走り抜けるのかどちらが早いのか?
それは、走り抜ける方が早いんです。
じゃあ、なぜスライディングをするのか?
それについては、『スライディングをする理由』を参考にしてください。

で、今回はどういったスライディングをするのが効果的なのか?
それについて書きたいと思います。

まずは、牽制球に対する帰塁のケースです。
このケースは頭から(手から)帰塁するのが効果的です。
なぜなら、横に倒れるだけで身長分の移動が可能になるからです。
身長160cmなら、160cmの移動が一瞬でできます。
足から帰ろうとすると、一歩で160cmは無理です。
助走を付ければ可能ですが、一瞬では無理です。
だから、頭から(手から)帰塁するのが効果的です。

すげー基本的過ぎて参考になりませんよね。
まぁそう言わずに・・・順番ですから・・・。

次は、2塁あるいは3塁へのスライディングです。
この2塁・3塁へのスライディングが一番多くなります。
と言うのも、2塁・3塁ではベースを突き抜けただけではアウトになるからです。
1塁や本塁では、ボールよりも早く走り抜けるだけでOKですが、2塁・3塁ではベースに付いていないとアウトになってしまいます。
その為に、滑り込んでベースで止まる必要があります。

で、2塁・3塁でスライディングをする時に自分の右へ滑るのか左へ滑るのかがポイントになってきます。
少し言い方を変えると、内野フィールドの内側か外側かです。
進塁方向に向かって右側が、内野フィールドの外側です。
進塁方向に向かって左側が、内野フィールドの内側です。
当然、帰塁の方向ではこれが逆になります。

例えば、盗塁で考えるとキャッチャーから送球されたボールが2塁あるいは3塁に投げられます。
この場合では、内野フィールドの内側からボールが来ます。
と言うことは、内野フィールドの外側へ滑り込むのが有効と言う事になります。

例えば、ライトへ大きなヒットを打って2塁打を狙った場合、ライトから2塁へ投げられます。
この場合では、内野フィールドの外側からボールが来ます。
と言うことは、内野フィールドの内側へ滑り込むのが有効と言う事になります。

例えば、ライトへ大きなヒットを打って1塁ランナーが2塁を蹴って3塁を狙った場合、ライトから3塁へ投げられます。
この場合では、内野フィールドの内側からボールが来ます。
と言うことは、内野フィールドの外側へ滑り込むのが有効と言う事になります。

どれも内野フィールドの内側か外側かの違いです。

例えば先程の、ライトへ大きなヒットを打って1塁ランナーが3塁を狙った場合、ライトから3塁へ投げらるケースです。
このライトからの送球が右に反れた場合、内野フィールドの外側からボールが来る事になります。
と言うことは、内野フィールドの内側へ滑り込むのが有効と言う事になります。

なので、飛んだ場所によって内野フィールドの内側か外側かって事ではなく、送球に対してどちらに滑るかを考えます。
ただ、内野フィールドの内側か外側のどちらに来る確立が高いのかって事は、先程の例えのように予め予測ができます。
だから、予め来る方向を予測して(頭で準備して)、あとはボール方向と反対方向に滑ります。

で、盗塁のように自分で飛んでくる方向を確認できる場合は良いのですが、さっきのライトへ大きなヒットを打って1塁ランナーが3塁を狙った場合だと、ランナーからはどっちに飛んでくるのか見えない訳です。

ここで登場するのが、ランナーコーチです。
ランナーコーチがどっちへ滑るのかをランナーに教えてやります。

では、最後に本塁へのスライディングです。
本塁は1塁と同様、走りぬけがOKです。
だから、理論的には滑りこむより走り抜けた方が早いんです。
ただ本塁の場合、キャッチャーがホームベースをブロックします。
こういった状況で走る抜けようとすると、ガチでキャッチャーにぶつかってしまいます。
これでは、守備妨害だとされる恐れがあります。

だから、スライディングなんです。
本塁へのスライディングも、内野フィールドの内側か外側かで判断します。

で、本塁へのスライディングはここが重要です。
上手くタッチを掻い潜って、ホームベースを触ることができるか。

2塁・3塁ではベースを触るだけではダメで、ベースに止まる必要があります。
だから、仮に足で滑り込んで手でベースを触りに行っても、ベースから手が離れないようにする必要があります。
でも、本塁では足から滑り込んで手でベースを触りに行っても、ベースのどこか一部に触れるだけでOKです。
なぜなら、走りぬけがOKだからです。

つまりですよ、足から滑り込みに行ってベース上で止まるようなスライディングではなくて、ちょっとでも良いのでベースに触れるように手もしくは足を出すことです。

ベース上で止まるようなスライディングをしに行っても、キャッチャーにタッチをされる面積が多くなるだけです。
手もしくは足だけを出してベースに触れるように滑り込んで、キャッチャーにタッチをされる面積を小さくする必要があります。

ここが小さな事ですが、1点になるかならないかの違いです。
もっと言えば、勝つか負けるかの違いです。
もっと言えば、強いチームと弱いチームの違いはこんな小さなことの積み重ねなんです。
まぁそれは良いとして・・・本塁へのスライディングを理解していない人が多いのです。

少し補足としてですが、満塁のケースでホームゲッツーをされそうな場合。
このケースでは、本塁へは走り抜ける方が早いのです。
一塁へ走り抜けるのと同じことですから。
なのに、ホームゲッツーでも滑り込むことがあります。
それは少し間違った理解です・・・・。

少年野球教室.com



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