走りこみで足腰を強化?

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走りこみで足腰を強化?

冬場に走りこんで、足腰を鍛える・・・。

私はこれには疑問を持っています。
なぜなら、走り込みをして下半身が強化されるとは思っていないからです。

ただし、走ることはピッチャーにとって重要です。
このことは、後述するとして足腰を鍛えるにはどうすれば良いか説明したいと思います。

そもそも、走ることによって下半身が強化できるなら、マラソンランナーの足腰は丈夫なはず。
こんな事言うとランナーの足は丈夫でないのかって事になりそうですが、そういう事ではなくてガッチリしているようには見えないって事です。
このガッチリした下半身においては、陸上部よりも野球部やサッカー部の方がガッチリしてるように思います。
だから、下半身を大きく(ガッチリ)するには、走るだけではダメだってことです。

ではどうするかですが、ヒントは重量挙げの選手にありそうです。
オリンピックなんかでみる重量挙げの選手の腕も太いですが、足腰もハンパなくガッチリしています。
あれは日ごろから、重たいものを持ち上げているからです。
それも、屈(かが)んだ状態から持ち上げて立ちます。

この動作に近いのはスクワットになります。
足を縮めたり伸ばしたりの動作です。
腕や腹筋でも、鍛えるには屈伸運動を繰り返します。
要は筋肉を鍛えるには、筋肉の収縮が必要ってことです。

だから下半身を強化しようと思ったら、走り込みよりもこういった収縮の動作をした方が筋肉は付きやすく効率的だって事です。
”筋肉の収縮”です。
これさえ分かれば、下半身を鍛える方法はいくらでも思いつくと思います。
よく、足腰が弱いのは走りこみが足らないからだ、なんて言われますがそれは間違った解釈です。
下半身の筋トレはこちら↓
⇒臀部(お尻)の効果と鍛え方
⇒大腿部(太もも)の効果と鍛え方


では、冒頭でも触れましたがピッチャーの走りこみについてです。
ピッチャーにとって走りこみはとても重要です。
なぜなら、ピッチャーにはスタミナが必要だからです。
いわば持久力です。
この持久力を高めるために走り込みが必要なのです。
ピッチャー以外の野手は、ボールが来た時以外は特に動きません。
だから、野手は持久力がなくてもどうって事ないのですが、ピッチャーは体力がなければどうにもなりません。

それと走り込みをする理由はもう一つ。
体をいつでも動ける状態にしておくためです。
ピッチャーは体にキレがないと良いボールが投げられません。
常に体を動かして鈍らないようにしておく必要があります。

以上が走りこみをする理由です。
足腰の強化をするために走り込みをするのではないって事です。

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