ピッチングフォームの考え方

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ピッチングフォームの考え方

野球の故障で一番多いのは、ピッチャーの故障です。
しかも肩や肘の故障が一番多く、その根本的な原因は悪いフォームにあります。
つまり、肩や肘に負担の掛かる投げ方をしているから故障になるのです。

野球のピッチャーと言えば、花形のポジションです。
どんなスポーツでも得点する人をエースと呼びますが、野球だけは点を与えない人をエースと呼びます。
それだけ野球においてピッチャーというのは重要なポジションで、チームにとって欠かせない存在なんです。
そんな重要なポジションだからこそ、ケガに対する知識を一番持っておく必要があります。

少年時代には、すごい良いボールを投げていたのに、肩を壊したばっかりに野手に転向するケースはよくあることです。
野手を悪く言っているのではないのですが、これでは折角いい素質を持っていても才能が活かされません。
だから、子供の間に肩や肘に負担の掛からないピッチングフォームやケガに対する知識だけは、しっかりと持っておかないといけないのです。

で、肩についてどんな風に考えるかですが、はっきりいって肩は”消耗品”です。
使えば使うほど消耗していきます。
こんな風に書けば、じゃあ練習しないほうがいいのかってなりますが、そんな事は決してないです。

車に例えるとエンジンを全く掛けない車は、バッテリーが上がって走らなくなります。
これと同じで肩も使ってやらないと使い物になりません。
肩が錆びてしまってはどうしようもありません。
ピッチング練習などで、ちゃんと肩が使える状態に保っておかないと、どんどん劣化していきます。
では、消耗品なのに使わなかったら劣化するんじゃどうするのってことになりますが、それは毎日疲れが残らない程度に投げることです。

車もエンジンが崩壊するくらい走りつづけたら故障も多くなります。
それと同じで肩も崩壊するくらい使っていたのでは、故障が多くなります。
だから、疲れが残らない程度に投げることが大事なんです。

それと当たり前の話しですが、投げ始めには肩の準備と終わってからは肩のメンテナンスが欠かせません。
走り始めの暖機運転と、走行後の点検です。
これをやらないと、肩は一発でアウトです。

最後にフォームに関してですが、バランスが大事です。
バランスっていうのは肩に掛かる比重を他の部分へ分散させることです。
その為に下半身を上手に使うことがポイントになります。
よく下半身を使って投げろって言われますが、肩の力だけでは限界があるからなんです。
腕より足の筋肉の方が断然強いですから、負担を足腰に分散させてやると肩に疲れもそれ程残らないのです。

このような”メンテナンス””負担を分散させた投げ方”をすれば、肩も長持ちします。
プロの世界でも40歳を超えて投げてる人も珍しくありません。

とにかく、しっかりとしたピッチングフォームは出来るだけ早い段階で身に付けておきたいものです。
悪いフォームのままで投げていると、それがクセとなって体に染み付いてしまうからです。

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