ピッチングの肩を鍛えるには

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ピッチングの肩を鍛えるには

スピードボールを投げるには、腕の使い方体重移動が必要だってことは前の記事で書きました。
で、これらピッチングフォームの重要性というのは、例えば力が100あった時に上手く100の力をボールに伝える為にあるんだと言う事も書きました。
なので、フォームの重要性に関しては、もう分かっていただけたかなと思ってます。

そこで、今回はこの100の力をアップさせる方法を紹介したいと思います。

筋力アップの方法としてまず思いつくのは筋トレですよね。
そこで、筋トレについて少し説明したいと思います。
重たいバーベルとかを持ち上げたりして、体に負荷を掛けて鍛えあげる方法です。
でも、これらの体に負荷を掛けるトレーニングというのは、体に負荷を掛けている分、故障の原因になりやすいのです。

今言ったトレーニングは”動”によって力を付けようとするものです。
それとは逆に”静”によっても筋力を鍛える方法があります。
どう言うことなのか、腕立て伏せで説明したいと思います。

腕立て伏せとは腕を伸ばしたり縮めたりして、筋力の収縮によって鍛えるものです。
なので、これは動きがあるので”動”の筋トレとなります。
そして、腕立て伏せに似たトレーニングで、『腕伏せ』と言うのもあります。
腕立て伏せと格好は同じですが、腕を縮めたまま耐える事で鍛えるトレーニングです。
つまり、ここには動きがないので”静”の筋トレとなります。

この”動”と”静”とでは、どちらが故障率が少ないかと言えば、後者の”静”の方なのです。
ただ、筋肉の付く量が多いのは”動”の方です。
なので、ここで知っておいて貰いたいのは、何も重たいものを持つことだけが筋トレではないよって事です。
そして、筋肉を付ける量とリスクは比例するって事です。

これらの事を考慮して、ピッチング時の肩を鍛えるトレーニング法を紹介します。
さっきも言ったように、重たい物を持って鍛えれば、筋肉の付く量は多くなります。
でも、ピッチャーの肩と言えば命のようなものです。
その命のような肩に負荷を掛けて鍛えると言う事は、とてもリスクの高いことです。
プロ野球選手でも利き手が右ならカバンは左手で持つと言ったように、自分の肩をとても大事にします。
そんな肩を鍛えるはずが、トレーニングによって壊していたのでは本末転倒な訳です。

結論を言うと、筋トレの知識がないのであれば”静”のトレーニングが良いってことです。
筋トレは、正しい知識を持ってすれば効果的なトレーニングとなりますが、曖昧な知識で取り組むと体を壊したり、また体が硬くなって可動域を狭めてしまったりします。

そこで、私がおすすめするトレーニングは『ゴムチューブ』を使ったトレーニングです。
ゴムチューブならそれほど体に負荷も掛かりません。
それに”静”のトレーニングよりも筋肉の付く量が多いのでおすすめです。

で、ゴムチューブをどうするかと言えば、使い方は色々ありますが(「ゴムチューブ トレーニング」とかで検索すると結構出てきます。)、ここでは投げる動作を意識したトレーニングを取り入れます。

ピッチングの肩を鍛えるには
まず、ゴムチューブを柱などにくくりつけます。
そしてこれを、投げるときの肘の高さに気をつけて、ゴムを前へ引っ張ります。
このトレーニングの良いところは、ボールを投げる時に必要とする筋肉を鍛えることができる点です。
投げる動作をしたトレーニングなので、肩・腕・背筋に均等に筋肉を付けることが出来ます。
それに、故障の心配もありません。
一度お試しください。

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