ピッチング・トレーニング【2】~体重移動~

少年野球教室.com

ピッチングの記事 >> ピッチング・トレーニング【2】~体重移動~


ピッチング・トレーニング【2】~体重移動~

ボールに威力を付けるなら、助走して投げれば良いですよね。
じゃあなぜ、助走を付けて投げればボールの威力が増すのでしょうか?

単純な話ではありますが、助走(加速分)した分の”スピード(力)”がボールに加わるからです。
それともう一つの力が加わって、それが”体重移動”なんです。

助走という反動を利用することで、前への体重移動がスムーズに行われます。
体重移動がスムーズに行われた分だけ、ボールに威力が付くという訳です。

で、肝心のピッチャーですが、ピッチャーはプレートに足を掛けて投げる決まりがあるので、当然助走を付けることができません。
しかし、ピッチャーにはマウンドっていう特殊形状のモノがあります。
なんで、ピッチャーの所だけが盛り上がっているのか?
推測するには、バッターがボコスカ打って点数が入り過ぎた為、見ている方が「おもしろくない~」ってなったのか、ピッチャーが打たれ過ぎるものだから、文句を言って作らせたのか・・・理由はともあれマウンドがある訳です。

だから、このマウンドを上手く使わないと宝の持ち腐れになっちゃいます。
で、マウンドの効果って何だろうって考えると、
●打者との角度が付く
●体重移動がスムーズにいく
ことです。

一つ目の”打者との角度が付く”は『ピッチャーの身長について』で書いたような効果がありますが、二つ目の”体重移動がスムーズにいく”がマウンドを上手く使うかどうかの分かれ道になってきます。

と、大袈裟に書きましたが、マウンドはご存知のように傾斜になっているので、普通に投げれば体重移動が上手く行くんですね。
ただ、一点だけ注意するとしたら、それは『着地するほうの足が突っ張らないこと』です。
つまり、右ピッチャーであれば、左足の突っ張りのことです。

足が突っ張ってしまうと、せっかく体重移動で付けた力にブレーキを掛けることになってしまいます。
だから、着地する足が突っ張らないように心がければ体重移動はスムーズにいきます。

それでも、足が突っ張ってしまうって人は以下の練習を行ってみて下さい。
まず、マウンドに立って投球の時に広げる足幅を開きます。
右ピッチャーであれば、左足を着地点に置いた状態です。
そして、この開いた状態から投球練習をします。

意識するのは、右足に乗せた体重を左足へ移すことです。
この状態で投げ込むと、良いボールが行ったかどうかが分かります。
つまり、良いボールが行く時は上手く体重が乗った証拠です。

この練習は、実際の感覚を身に付ける為にマウンドで行う方が良いですが、平坦な所でも体重移動の練習に効果的です。
その他、上半身だけで投げるクセがある時にも最適な練習法です。

こうやって投げ込みをやっていると、ピッチングは足で投げるんだなぁと言うのがよくわかると思います。

さて、次回はピッチャーにとって不可欠な下半身の作り方です。
下半身の強化によって、コントロールの精度が違ってきます。
ピッチング・トレーニング【3】下半身の強化

▲ページトップに戻る