バッティングのコツ③~ボールを打つ場所~

少年野球教室.com

バッティングの記事 >> バッティングのコツ③~ボールを打つ場所~


バッティングのコツ③~ボールを打つ場所~

今回は③ボールを打つ場所についてです。

バッティングは、①タイミング・②ミート・③ボールを打つ場所の、3つの要素が関係しています。
どんなに完璧なスイングで、完璧のタイミングでボールを捉えても、ボールを叩く場所が悪ければ凡フライになったり、ゴロになってしまいます。
プロ野球選手でも、毎回しっかりとボールを捉えるのは困難な事であり、それだけ高度な技術を要しますが、正しいボールを打つ場所の知識を持っておく必要は十分にあります。
知識として知った上で、しっかりと練習に取り組みましょう!

ボールを打つ場所
では右図のボールを見てください。
ボールに十字が書いてあるとします。
このボールの真ん中より上の緑丸を打つとゴロになります。
逆に真ん中より下の黄丸を打つとフライになってしまいます。

少年用のボールは直径が7cm前後です。
ほんの数センチ上になるか下になるかで、ゴロやフライになってしまいます。
ちなみに、バックネットに突き刺さるようなファウルチップがあると思います。
あれはボールの一番下を叩いたときになります。
しかも真後ろにファウルチップになった時は、タイミングがばっちりの状態なのでバッテリーはヒヤッとしたほうがいいです・・・。

ボールを打つ場所
余談はさておき、左図の様にダウンスイング・レベルスイング・アッパースイングでのスイングをしたとします。
青いラインがバットの軌道と思ってください。
図の様にダウンスイングではボールの上を打つのでゴロになり易いです。
逆にアッパースイングではボールの下を打つ事になりフライになり易いです。

では、ホームランを打つにはどうすれば良いでしょうか?
ホームランを打つにはボールを上にあげ、なおかつ距離を出さなければいけません。
フライを上げるという意味では、先程の黄丸を打てば上にあがります。
しかしこれでは距離は出ないのです。

ボールを打つ場所
フライをあげて距離を出すには、右図のように真ん中より少し下の赤丸を打つことになります。 ここを強く叩くことでボールに回転が加わり、よく伸びる打球となります。

だから、ホームランや鋭いライナーを打つにはダウンスイングでは打てません。
逆に、アッパースイングでもダメなのです。
レベルスイングで、”ほん”の少しだけボールの下を打つのです。

で、「アッパースイングもダメ」と書きましたが、実は少々アッパースイングの方が打球は良く伸びます。
理由は、先ほど説明した通りで「ボールの下が叩きやすくボールに回転を加えやすくなる」からです。
じゃあなぜ、アッパースイングはダメで、レベルスイングが良いのか?

これは、アッパースイングでは打てる確率が落ちるからです。
理屈はダウンスイングと同じで、詳しくは、ダウンスイングは本当に良いのか?に書いていますので、そちらをご覧ください。
それに、アッパースイングではフライになりやすいからです。
フライは捕られるだけでアウトになりますが、ゴロは『①捕る』『②投げる』の2つの動作が必要になります。
その意味でも、フライを打つよりゴロを打った方が良いのは間違いありません。

冒頭でも言ったように、バッティングで重要なことは①タイミングと②ミートです。
ここで説明したことは、知識としては重要なことですが、基礎が出来た上での応用になります。

▲ページトップに戻る