的を絞ると山を張るの違い

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的を絞ると山を張るの違い

前回の記事で、配球について書きました。(配球を読む!
今回は、配球の読みに関しての補足です。

的を絞れ!と言われますが、マトを絞るとはどういうことなのか?
そして、山を張る(山勘)とどう違うのか?を考えてみたいと思います。

配球を読むことで、ヒットの確率が上がるということは前回書きました。
なので、漠然と構えているよりも的を絞って備えます。

でも、あまり的を絞りすぎると、待っていたボールが来なかったときに対応が出来なくなります。
つまり、的を絞り”過ぎる”と逆にヒットの確率が下がってしまいます。

ここで確率のお話です。 例えば、ピッチャーの球種がストレートとカーブだけだとします。
この場合、仮にカーブを狙ったとしましょう。
その時の確率は1/2で50%ですね。
これはかなりの高確率です。2球に1球はカーブという事になります。まぁあくまで確率の話ですよ。
で、これにプラスしてコースを絞ったとします。
全部で9つのコースに分かれます。
ここで、仮に「外角低めのカーブ」を待ったとします。
この時の確率は、1/81の1.23%になります。(9の2乗)
なんと確率は1%台です!
100球に1球くらいの確率でしかありません。
しかもこれは、ストレートとカーブの2種類だけでの話です。
球種が増えれば、もっと確率は下がります。

つまり、これでは的を絞ったのではなくて、山を張ったに過ぎません。
当然、山勘では確率が低くヒットの確率も下がります。

これをもう少しアバウトに「内側のストレート狙い」ぐらいにしておくと、1/4の25%です。(内側ストレート・内側カーブ・外側ストレート・外側カーブの4通り)
これくらいなら4球に1球なので、確率は随分上がります。

なので、『的を絞る』っていう事と『山を張る』を間違ってはいけないって事です。
球種+コースの絞り込みまでやってしまうと、確率が随分落ちてしまいます。
そうじゃなくって、球種くらいはしっかり絞り、コースに関しては外側かなぁくらいで待つ方が、確立は上がります。

バッティングで一番大事なのはタイミングです。
そのタイミングを狂わそうと相手バッテリーは変化球を交えてきます。
だから、球種の絞り込みが出来たらタイミングを狂わされることも少なくなります。

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