パワーは柔軟な体から生まれる!

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パワーは柔軟な体から生まれる!

筋トレは活発にやっても、柔軟体操はあまりしません。
実は、筋トレと同じくらいに柔軟体操も大事なんです。
柔軟体操の重要性について書きたいと思います。

まずは体が柔らかいと、どんなメリットがあるのか見てみましょう。
①体の故障が少なくなる
②可動域が広くなる
③瞬発力がアップする

④(肩こりが消える※大人だけかもしれない・・・)

まぁ④の肩凝りは置いといて、①から③までは全てプレーをする上で大事なことです。
だから、筋トレと同じく体を柔らかくすることも大事なのです。
筋肉という”材料”を上手く使える様にするのが”柔軟性”といったところでしょうか。
では順番に見ていきましょう。

①体の故障が少なくなる
これは広く知られていることです。
相撲取りが股割りをするのも、競技による故障を防ぐためです。
大人が急に走ると足が吊ってしまう事がありますが、あれなどは典型的ですね。
普段使わない筋肉を急に使うから起きてしまうのです。
つまり、筋肉が固まってしまってるんです。
筋肉が固まると故障の確率は確実に上がります。
逆に言うと、柔軟な体は怪我の確率が低くなります。

②可動域が多くなる
ファーストが足を目一杯伸ばして捕球するのを見た事があると思います。
あれも体が柔らかいから成せるものです。
体が柔らかいと無理な体制にも対応が出来、捕球出来る幅も広くなります。
特に内野手の場合は腰を落として低い姿勢で捕球することが求められます。(腰が高いと後ろへ反らすことが多い)
この姿勢も股関節が柔らかくないとできません。

また、メリットは守備面だけはありません。
力を効率よく出すには体の”しなり”が必要になります。
この”しなり”は体が硬いと生まれません。
ピッチャーの腕の使い方やバッティングのフォロースルーなど、筋肉量だけではない部分のパワーは柔軟性から生まれています。

③瞬発力がアップする
よくイチロー選手が打席に入る前や外野の守備位置でも体を前屈させたり、屈伸したりしています。
あの動きこそが瞬発的な動きを生み出すのです。
体の力を抜き、ニュートラルの状態にしておかないと瞬発力が落ちてしまいます。
体をニュートラルの状態に保つために、力を抜いた状態、つまり体を柔らかい状態にしておくことが重要です。

こういった理由で、体の柔軟性が大事なのです。
それに加えて、柔軟体操にはデメリットが一つもありません。
筋トレは、あまり無理な負荷を掛け過ぎると怪我の原因になります。
しかし、柔軟体操にはこれらの心配が一切ありません。

力は決して筋肉量だけはないのです。
筋肉を上手に、そして最大限の力を発揮する為にも柔軟な体が必要になります。

~パワーは柔軟な体から生まれる!~
私は、『小の力で大を制する』といった事を念頭においてます。
小さな力で大きなパワーを生むと言う意味です。

普段から、力が入りっぱなしでは、動きも固くなるし瞬間的に出す力も下がってしまいます。
それに、無駄な力が入っていたのでは、ケガをしやすいのです。

合気道の達人、塩田剛三さんはもう亡くなられた方ですが、老人にも関わらず大の男を片手で投げてしまいます。
塩田さんは決して、筋肉質でも長身でもないのですが、片手で投げるだけの力を出す事ができるのです。
なぜこのような事が出来るのかというと、”体の使い方を知っている”からなんです。
(ユーチューブで『塩田剛三』を検索すれば、動画が出てきます。)

結局、筋肉をバリバリ付けても体の使い方を知らなければ、大した効果は現れません。

最大のパワーを出すには、体の力を抜くことにあるのです。
ご存知かもしれませんが、「ゆる体操」の考案者、高岡秀夫さんがイチローの活躍を解明されています。
イチローが凄いのは、脱力にあると高岡さんは言っています。
イチローといえば、打席に入る前や守備位置でも常に体を柔らかく伸ばしているのを見かけます。
あれこそが、パワーを生む秘訣なのです。

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