野球の始まり

少年野球教室.com

野球コラム >> 野球の始まり


野球の始まり

野球の始まりは、中世フランスの民俗打球戯"スール"が起源とされいます。
18世紀には、英国で既にベースボールと言う名前が使われていたそうです。
しかし、この頃のベースボールには、まだルールらしきものもなく、ただ投げて打つだけの遊びだったようですね。

そんなベースボールにルールを適用し、現代の野球に近い形にしたのが、アレクサンダー・カートライトです。
カートライトは、ニューヨークで消防団のボランティアをやっていて、その団員のレクレーションとしてベースボールを楽しんでいました。また、『ニッカーボッカーベースボールクラブ』を設立し、試合にはユニフォームを適用するなどして、まさに現在の野球に近いことやっていたのです。

ところが、当時には統一したルールがなく、試合ごとにその日のルールを決めてやっていたようです。
そこで、カートライトは、この試合ごとに決めていたルールを統一して文章化しました。これが、ベースボールの始まりです。
時は1845年、日本にまだ黒船も来ていない時代で、お侍さんが刀を振り回し日本を治めていた時代に、アメリカでは既にベースボールをやっていたのです。

とは言うものの、この時のルールも現在のものとはだいぶ違い、四球の規定もなく、ただ打者は自分の打ちたいボールをいつまでも待つことが出来るといった、打者本位のゲームであったのです。野球と供に、ルールも進化をしているんです。

さて、ニューヨーク発の野球が日本に伝来したのは、1872年(明治5年)のことです。
米人教師である"ウィルソン"が東京神田にある中学校に伝えたと言われています。
以降、中学校(旧制)では運動部設立ブームもあり、各地で野球チームが作られていきました。
そして、対校戦から県大会・連合大会へと発展し、1915年(大正4年)には今では国民的行事となっている、夏の甲子園の祖『全国中等学校野球大会』が開催されるまでになったのです。

軟式野球の誕生

日本に伝わってきたベースボールですが、使用されていたボールと言えば硬式ボールです。なので、少年野球や草野球で多く用いられている軟式ボールは、後から生まれたものなんですね。
しかも、この軟式ボールはなんと日本で生まれたのです!

発明したのは京都の文房具商・鈴鹿栄(すずか さかえ)が1918年に発明しました。
子供でもケガの心配がなく安心して遊べると言うことで、これが大衆に大ヒットし、1920年には全国少年軟式野球大会が開催されるまでになったのです。
また、のちに大人用の軟式ボールも開発され、これを皮切りに、日本で一気に野球が広まりました。
1930年頃には、この大会予選に全国で約3000チームが参加する大盛況ぶりだったのです。

▲ページトップに戻る